当選確実の一報を受け、笑顔で事務所に姿を見せる酒井菜摘氏(右)と握手する立憲民主党の蓮舫氏(左)=東京都江東区で2024年4月28日午後8時3分、三浦研吾撮影

 毎日新聞などは28日、衆院東京15区補選の投票を終えた有権者を対象に出口調査を実施し、投票行動を分析した。立憲民主党新人の酒井菜摘氏(37)は立憲支持層の9割弱、共産党支持層の7割強の支持を得たほか、無党派層からも2割強の支持を集めた。また全体の8割弱が投票にあたって自民党の裏金問題を「重視した」と答えた。

 無党派層の投票先は、無所属新人の須藤元気氏(46)が2割強で酒井氏をわずかに上回り、最も多かった。日本維新の会新人の金沢結衣氏(33)は維新支持層の8割弱、無所属新人の乙武洋匡氏(48)は公明党支持層の7割強から支持を集めたものの、無党派層からの支持がそれぞれ1割程度にとどまった。

 候補者不在の自民支持層の投票先を見ると、須藤氏が2割で最も多く、金沢氏、乙武氏、無所属元職の秋元司氏(52)、諸派新人の飯山陽氏(48)の4人がそれぞれ1割強で続き、分散傾向が見られた。

 乙武氏は東京都の小池百合子知事の全面支援を受けたが、小池知事の支持層のうち乙武氏に投票した人は2割弱にとどまった。岸田内閣については「支持する」が34%、「支持しない」が65%。不支持の3割強が酒井氏に投票した。

 政党支持率は自民が19%でトップ。立憲15%▽維新9%▽共産4%▽公明4%▽国民民主2%――など。

 投票にあたり自民の裏金問題を重視したか聞くと、「大いに重視した」が44%、「ある程度重視した」が33%だった。

 調査は東京都江東区内の30投票所で行い、1569人から回答を得た。【山下俊輔】

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