今回の自民党総裁選や立憲民主党の代表選では、演説中の政治家が襲撃される事件が近年相次いだことの影響が出ています。警備の都合上、各党は仙台市中心部での演説会を断念したり、会場を変更したりする対応に迫られました。

2018年に行われた自民党総裁選。仙台市内中心部で候補者による演説会が開かれ、1500人もの人たちが詰めかけました。しかし、おととし起きた安倍元総理の銃撃事件や、去年の岸田総理を狙った爆発物投げ込み事件を受け、今年は様相が一変しました。

9月15日の立憲民主党の街頭演説では、一人一人に金属探知機を当て不審物がないかをチェック。候補者と聴衆の間は距離を取るため、カラーコーンで仕切られました。また、当初はJR仙台駅西口で行う予定でしたが、こうした安全対策を取りやすい東口に会場が変更されたということです。

また、自民党総裁選の演説会も、東北では15日の福島の屋内開催のみで、今回、仙台での開催は見送られました。十分な警備態勢を敷いた上で多くの人を集められる場所がなかったということです。東北最大都市の仙台に、候補者の声は届くのでしょうか。

有権者は
「東北6県の中心地が仙台で、私も新潟から舞台を見に来たり、なんでも仙台を訪れているので、除外されるというのは警備の関係といえど嫌ですよね」
「そもそも多すぎるんじゃないですかね、候補者が。そう思いますけど。やっぱり仙台は外しちゃいけないんじゃないかな。しっかり訴えていかないといけないと思う」

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