自民党の堀井学氏

 自民党苫小牧支部が次期衆院選に向けて、堀井学衆院議員(比例北海道)を「応援できない」とし、党公認となる新たな道9区支部長を選ぶように呼びかける文書を道9区(胆振・日高)の各支部長宛てに送付したことが27日、関係者への取材で明らかになった。方針は5月19日にある道9区支部の緊急役員会で協議される。

 苫小牧支部は3月、政治資金パーティーの還流問題が取り沙汰される中、道9区支部長の堀井氏の政治姿勢を批判。停止状態の後援会再建、閉鎖した室蘭、苫小牧の事務所再開などの地元対応を促す意見書を送付した。

 回答のない中、苫小牧支部関係者は4月、堀井氏と会合をもったが、堀井氏は還流問題に関する弁明に終始。後日、地元対応に言及のなかった点について「回答するとマスコミに漏れて自分に不利になる」とし、次期衆院選に向けた体制についても「今は話す段階にない」などと伝えてきたという。

 苫小牧支部長の板谷良久道議は27日、毎日新聞の取材に「現職を公認しないように持っていくのは大変だ。手順を踏まなければならない」と語った。【平山公崇】

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