9月12日に告示される自民党総裁選は史上最多となる9名の候補者が立候補を表明しています。最後に名乗りを上げたのが衆議院・静岡1区選出で当選7回の上川陽子 外相でした。

「一緒に、日本の新しい景色を」

上川陽子 外相:
私が1年前、外務大臣に就任して以来、全国の皆様から「日本初の女性総理になってほしい」とたくさんの声をいただいた。

世論調査でも次の総理候補の中に上川陽子の選択肢が必ず入るようになっていたこともありがたいと感じていました。

その一方、私は外務大臣として一意専心、職務を遂行することに全力を注いできました。

しかし、この度岸田総理が総裁選への出馬断念を表明されたことを受け、熟慮の末、決断しました。

総裁選に立候補し難問から逃げず国民の皆様と新たな日本を築いていきたい、一緒に作りませんか、日本の新しい景色を

信条は「声なき声を政治の真ん中に」

9月11日午後1時半、都内のホテルで会見した上川外相。

総裁選への立候補の表明は9人目となります。

20人の推薦人の確保に苦労しましたが「スタートラインに立てたこと自体が新しい自民党の姿を示す大きな一歩」と改めて強調しました。

自らの経歴も踏まえ、女性活躍や地方活性化の重要性を訴えました。

上川陽子 外相:
私は政治と縁のない家庭に生まれ育ち、だからこそ国民目線でその声に耳を傾け応えていきたい。

人口減少、少子高齢化に伴い難題が山積しています、政治に厳しい目が向けられ透明性の高い信頼できる政治が強く求められています、そんな今だからこそ、構想力、コミュニケーション力、そうした力を持って国民の思いに共感できるリーダーが必要とされています。

私の政治信条は「声なき声を政治の真ん中に」、そして、届きにくかった女性や子供たちの、あるいは犯罪被害者の皆さんの声をしっかり受け止めてきました

国益を守り国民に支持される国を作る

また、上川外相は重点政策として賃上げや少子高齢化対策、憲法改正など7つの項目を掲げ、2023年から務めてきた外相としての経験を生かし、自らのアピールポイントを次のように語りました。

上川陽子 外相:
どれほど困難な状況でも決断してきた私だからこそ、覚悟を持って国難に当たり日本の新しい景色を国民の皆様と一緒に作っていくことができます。

国益を守り、存在感を示し、そして国民に理解され支持をされる国を作るために総理を目指し、ここに総裁選に立候補することを表明します

リニアの開業前倒しも

一方で、会見では静岡県にとって最大の課題の1つ、リニア中央新幹線についても言及しました。

上川陽子 外相:
なかなか予定通りに進んでいない状況の中で推進していく。27年よりも前倒しができるようにするために何をしていかなければいけないのか、バックキャストしながら課題を1つずつクリアしていく。

こうしたやり方でもう一度点検をし、JRとの調整もしながら、自治体との関係も調整してなるべく短縮することができるように努力していきたい

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