自民党の加藤勝信元官房長官（68）は10日、東京都内で記者会見し、党総裁選（12日告示、27日投開票）への立候補を正式に表明した。出馬表明は8人目で過去最多。加藤氏は初挑戦となる。
加藤氏は第2次安倍政権の2015年に1億総活躍担当相として初入閣し、菅義偉内閣で官房長官を務めた。岸田文雄内閣を含め、厚生労働相を3回務めた政策通として知られる一方、知名度不足が課題とされる。
また、解散を決めた茂木派からは加藤氏のほかに茂木敏充幹事長も出馬を表明。加藤氏の地元・岡山県選出の国会議員を中心に茂木派は分裂状態に陥っている。
1955年生まれ、東京都出身。東大卒。大蔵省（現財務省）を経て03年衆院選で初当選し7期目。義父は故加藤六月元農相。【池田直】
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