立憲民主党代表選で江田憲司元代表代行(左から3人目)と候補者一本化に合意し、出馬表明する吉田晴美衆院議員(同2人目)=衆院第2議員会館で2024年9月7日10時37分、田中裕之撮影

 7日に告示された立憲民主党代表選に、当選1回の吉田晴美衆院議員(52)が立候補した。若手や女性議員を代表しようと名乗りを上げたが、出馬に必要な国会議員20人の推薦人集めが難航。同じく出馬を模索した江田憲司元代表代行(68)の支援を受けることが決まり、推薦人のめどが付いたのは告示当日になった。

 吉田、江田両氏の陣営は6日日中まで推薦人確保まで「あと一息」などと語っていた。だが、両氏とも最後の決め手を欠き、同日午後10時過ぎに「一本化」案が浮上。吉田氏は「最後まで自分たちで集める」と江田氏に伝え、結論は持ち越された。

 両氏は7日も朝から国会内で会談を重ね、立候補の受け付け終了が約30分後に迫った同日午前10時半ごろに記者団の前に並んだ。「消費税の食料品非課税」などの政策に合意した上で、吉田氏への一本化を発表した。

 吉田氏は「正直、もう駄目かと思う瞬間もあった」と明かし、「永田町に染まらない1期生の視点を論戦に生かしたい」と意気込んだ。江田氏は吉田氏の支援に回った理由について「ジェンダー平等を訴える政党の代表選に女性候補がいないのは本当におかしい。その危機意識だ」と語った。【安部志帆子、田中裕之】

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