自民党の役員会に臨む茂木幹事長㊧と岸田首相=共同

【ソウル=広沢まゆみ】韓国・ソウルを訪問中の岸田文雄首相は6日、自民党の茂木敏充幹事長が党総裁選の公約に防衛増税の見送りを掲げたことについて「一つ一つの政策にコメントは控えなければならない」と述べた。同時に「総裁選の候補者には責任政党・自民党のトップに立つ自覚と覚悟が問われなければならない」と指摘した。

茂木氏は負担増を避けるために防衛力強化の財源に充てる1兆円規模の増税を見送り、少子化対策に使う公的医療保険料への上乗せを停止すると明言した。党幹事長として岸田政権の中枢で政策決定に関わりながら、これまで積み上げた財源論を否定しかねない政策だと批判が出ている。

【関連記事】

  • ・茂木氏「岸田政権と矛盾ない」 増税ゼロへの批判に反論
  • ・茂木氏の主張、自民党内から異論 防衛増税見送りなどに
  • ・茂木敏充氏、自民党総裁選へ出馬表明 防衛増税見送り
クリックするとビジュアル解説へ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。