福島第一原子力発電所で2023年8月に始まった処理水の海洋放出をめぐり、東京電力は2024年8月28日時点で約200件330億円の賠償支払いを完了したと公表した。

中国の禁輸措置などによるホタテやナマコの取引中止の損害が多くを占め、1か月ほどで約10億円増加した。

第一原発ではこれまでに8回、累計でタンク63基分ほど、約6万3千トンが海水で薄められて海に放出されている。

東京電力は2025年1月ごろからタンクの解体にも着手したい考えで、燃料デブリの取り出しに係る設備など廃炉に必要なスペースを確保する方針。

一方、燃料デブリをめぐっては、2号機での試験的取り出しが設備のミスにより中断していて、東京電力の立会いがなかったことなど、管理体制の不備が問題視されている。

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