自民党二階派に所属する平沢勝栄元復興相は4日に出演したラジオ日本の番組で、派閥の政治資金パーティー裏金事件について「安倍派と二階派が問題だとやったが、他のところだってある。にもかかわらず、全部すっとばしてやったのは茶番劇だ」と語った。
事件を巡っては、安倍、二階、旧岸田の3派閥の元会計責任者らが政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で立件された。平沢氏は「党全体の問題だ。最初に党全体で頭を下げて決着とすべきだった。それが中途半端だったのでいつまでも終わらない」と述べ、党執行部のこれまでの対応を批判した。
党総裁選では、次期衆院選での公認の是非や裏金相当額を国庫に返納させるなど、各候補者が言及している。こうした動きについて「思いつきでやってはダメ。総裁選の一つのカードとして使おうとすることがやましい」と不満を述べた。
平沢氏は二階派で事務総長を務めた。党の調査によると、過去5年分の不記載額は1817万円で1年間の党役職停止処分を受けている。番組では「おわびしないといけないが、裏金ではなく記載漏れだ」とも主張した。【村尾哲】
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