講演する吉野国際報道センター長(3日、札幌市)

札幌日経懇話会は3日、札幌市内のホテルで例会を開いた。日本経済新聞社の吉野直也国際報道センター長が「米大統領選と自民党総裁選の行方」と題して講演した。

自民党総裁選については「1回目の投票で勝つ候補はいないのではないかという見通しが強くなっている」としたうえで、下馬評で決選投票に残る候補として小泉進次郎元環境相と石破茂元幹事長の名前が挙がっていると述べた。

「決選投票になれば国会議員票がものをいう」とも指摘した。総裁選後については「衆院解散・総選挙は近いという方向で政治は動いている」と語った。

岸田政権へは「大型国政選挙を3つ勝てば長期政権になるはずだったが、3つ目を間違えた。解散のチャンスは2023年の(主要7カ国首脳会議)G7サミット直後と、臨時国会冒頭だったが、逃した」と指摘した。経済については「株価は上がり、物価と賃金の好循環のサイクルに入ってきたと言える」と評価した。

米大統領選は7つの激戦州の結果が勝敗を分けるとし「基本的にはペンシルベニア州を取った方が勝つだろう」と語った。

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