繰り上げ当選で参議院議員になって、即日辞任したアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーの市井紗耶香氏が、辞職理由について「子育て真っ最中で、体調と議員活動との両立に自信が無い」と語っていたことがわかった。

立憲民主党の福山哲郎議員が、26日に市井氏の辞職が認められた参院本会議後、記者団に本人とのやりとりを明かした。

市井氏の繰り上げ当選が濃厚になった際、
旧立憲民主党で幹事長を務めた福山氏は、市井氏本人とマネージャー同席で面会し、直接、意思確認を行ったという。

福山氏は「議員として、5年前(19年)の立候補時にやりたかった子育ての問題等について、チャレンジしてはいかがか」と議員活動を促したが、かねてより当選辞退を表明していた市井氏の意思は変わらなかった。

福山氏によると、市井氏は議員辞退の理由について、「今も子育て真っ最中で体調のことと子育てを議員活動と両立することは、自分には自信がないので、その状況で議員活動をすることは有権者に対しある意味で裏切ることになるのでお受けできない」と述べたという。

さらに「芸能関係の仕事が今非常に順調で、仕事が来ている状況なので、この芸能関係の仕事をいただいている方々に対しても迷惑はかけられない、私の意思は変わらない」とも説明したという。

市井氏の辞職に伴い、19年の参院選当時の立憲民主党比例名簿の中で市井氏に次ぐ得票数だった、アカペラグループRAG FAIRの元メンバー奥村政佳氏が繰り上げ当選する。

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