アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーで、2019年の参院選比例区で当時の立憲民主党の次点となっていた市井紗耶香氏が26日、衆院補選に出馬した議員の失職に伴い繰り上げ当選し参院議員となったが、直ちに辞職を願い出て、参院本会議で許可された。

市井氏の繰り上げ当選は26日朝の官報で告示されたが、市井氏自身は繰り上げ当選を辞退する意向だったため直ちに辞職し、手続き上、約1時間半だけ参院議員だったことになる。在職1日は過去最短記録となる。

市井氏は今月3日、繰り上げ当選が濃厚になった時点で自身のSNSを通じ、「子育てと選挙活動を両立していく厳しさを痛感し、こころやからだの健康面をケアしていくことの大切さに気づかされ(22年の)参院選出馬を辞退した経験があり、その後今日まで環境がさらに変化した」として当選を辞退する意向を明らかにしていた。

ただ、19年当時の立憲民主党は現在の立憲民主党と別組織とされているため、法律上、比例名簿からの削除ができず、市井氏がいったん繰り上げ当選し議員となった上で、議員辞職する異例の手続きがとられた。

市井氏の辞職に伴い、19年の参院選当時の立憲民主党比例名簿の中で市井氏に次ぐ得票数だった、アカペラグループRAG FAIRの元メンバー奥村政佳氏が繰り上げ当選する。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。