防衛省は来年度予算の概算要求を発表し、過去最大となる8兆5389億円を計上した。

北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次ぐ中、複数の小型人工衛星を連携させて、ミサイルを追尾するための情報収集能力を高めるシステム「衛星コンステレーション」を構築するための費用を新たに盛り込んだ。

また、戦いの局面を変える無人装備として敵の車両を迅速に攻撃できる小型無人機を取得する費用も新たに盛り込まれた他、新たに国産の艦艇から発射する12式地対艦誘導弾の「能力向上型」や潜水艦発射型ミサイルの量産の費用も盛り込んだ。

防衛省では、情報戦への対応を強化するため、海上自衛隊に新たに情報作戦集団が新設され、情報収集・分析・発信の整備をする。

政府は防衛力の抜本的強化に向けた防衛費について、23年度から5年間の総額を約43兆円と定めている。

23年度は約5.6兆円、24年度は7.7兆円を要求していて、今回は過去最大の8.5兆円の防衛費を要求することになった。

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