自民党総裁選に出馬している小林鷹之前経済安保相は、29日、北海道・千歳市で、半導体の国産化を目指す「ラピダス」の工場建設地を視察し、「世界と勝負できる」と絶賛した。

小林氏は、その後札幌市で講演し、半導体分野で再び世界トップを目指すとする自身の政策に沿って「北海道から日本経済を突き上げ、そして日本の空を打ち破って、世界と勝負する」と話した。

北海道では、次世代半導体の量産を目指す「ラピダス」が工場建設を進めるほか、2030年までに半導体関連企業や研究機関、大学が集まる「シリコンバレー」になぞらえた「北海道バレー」の実現を目指している。

小林氏は「北海道バレー」構想のような「世界と勝負できる戦略産業の塊を、全国に作りたい」と掲げた。

さらに「10年先のビジョンを作って実行することで、関連企業が集積し、雇用、所得が増えて、意欲を持った若い人が大学に集まり、地域が活性化する」と、総裁を目指すにあたり「地域の活力を全国に生み出したい」とビジョンを示した。

講演では、かつて二十歳の頃、北海道を訪れた時に「北海道はでっかいどー」と聞いたエピソードを披露して会場の笑いを誘った。

また、講演の最後には「リーダに求められるのは、国をどう導きたいのか、確固たるビジョン、他国のリーダーと対峙(たいじ)して国益を守り抜く覚悟、結果を出す責任、この3つだ」と力を込めて総裁就任への意欲を強調した。

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