台風による被害が懸念される中 静岡県浜松市の中野市長が28日 市内で県議が開いた会合に出席し、「台風が近づくとなぜか高揚する」などと発言しました。市内では一部で避難指示が出されている中での発言で、翌29日 撤回と謝罪をしましたが、市民からは批判の声があがっています。

浜松市・中野祐介市長:
台風が近づくとなぜか高揚する高揚感。そんなものがごちゃまぜになってこの会場満ち溢れているそんなふうに感じているところでございます

28日闘病生活を経て復帰予定の県議が開いた会合に出席した中野市長。祝辞の冒頭会場の雰囲気について議員への期待感とともに「台風が近づいている高揚感がある。」などと述べていました。

市内では断続的に雨が降り約32万人に避難指示が出ている中での発言でした。

浜松市・中野祐介市長:
市民の皆さんの感情から大変かけ離れた不適切な発言だったと思っており あらためてこの場で発言の撤回とお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした

29日の定例会見で中野市長は28日の発言を撤回し謝罪をしたうえで、「士気を高めて防災対応にあたることへの表現として使ってしまった」と釈明しました。

浜松市・中野祐介市長:
極めて大きな災害が近づいてきている中で、気を張って士気を高め何としてでもこの災害を乗り越えるという点で臨まなければ乗り越えられない部分もあり、それを高揚感という形で表現してしまったのはまったくもってまずかった

市民からはさまざまな声が挙がっています。

市民:
みんながあわただしくやるというかそういうことを表現されたという風に寛容に受け止めたいと思いますけどね

市民:
発言を撤回すればそれで済むかって、僕たちの気持ちは変わらないんだからさ。撤回するんだったら発言するなって言いたくなる

市民:
ひとごとと言うか、実際にいま九州で大変なことになっていて当事者はすごい大変だから

市によりますと29日午後4時時点で、市長の発言について苦言を呈する電話やメールがあわせて19件市役所に届いているということです。

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