自民党総裁選は11人が立候補に意欲を見せる混戦模様となっています。
そこで、参議院静岡選挙区選出で自民党の若林洋平 議員にお越し頂き、1カ月後に迫った総裁選について党内の雰囲気や情勢などをズバリ聞いていきます。
混戦模様の総裁選
では立候補に意欲を示している11人について改めて見ていきます。
総裁選への立候補に意欲を示しているのはこちらの11人です。
この中で、小林鷹之 前経済安全保障担当相、石破茂 元幹事長、河野太郎デジタル相の3人がすでに立候補を表明しています。
さらに今後立候補が相次ぐとみられています。
小泉進次郎 元環境大臣は9月6日、林芳正 官房長官、茂木敏充 幹事長、高市早苗 経済安全保障担当相が台風の状況などもみながら9月に入って立候補を表明する見通しです。
そして上川外相も立候補を目指して推薦人集めを続けています。
-続々と立候補の表明が続くとみられ混戦模様の選挙戦ですが、どう見ますか?
若林洋平 参議院議員:
1つは今、自民党にとって厳しい状況にあるのは間違いないのですが、ピンチであると同時にチャンスでもあると。人材豊富で幅があるということを多くの方が出てきて討論を重ねることで示せるのではと思っています
-正式表明するのは最終的に何人くらいになりそうですか?
若林洋平 参議院議員:
それはまだ私も(国会議員に)なったばかりなのでよくわかりませんが、基本的に皆さん出て皆さんで討論して頂くのがよいと思っています。
1点、気になるのは青山繁晴 議員の名前がないことですかね、青山議員も手を挙げていらっしゃるので。推薦人20人というのがあるので現実的にどうなっていくのか
FNNが8月24日・25日に行った世論調査では「最も総裁にふさわしい人」を聞いたところ、小泉元環境相が22.4%でトップ、2番目は石破元幹事長で21.6%、そして高市さん、河野さんが続いていました。
-やはり小泉さん、石破さんを軸にした争いに?
若林洋平 参議院議員:
聞いているのが一般の方を対象としているので当然そういう傾向はあると思うが、自民党議員や党員に聞けば違った結果になるかもしれない。その点では小林議員や上川議員などの新しい顔ぶれもおもしろいのでは
-こうしたアンケート結果は気になるものですか?
若林洋平 参議院議員:
自分が応援している方の数字は気になるかもしれませんが、どうですかね
-また、静岡県民にとっては気になるのが上川さんの動向です。世論調査では4.2%で5位につけています。若林さんは元々、二階派ですが上川さんの動向はどう思いますか?
若林洋平 参議院議員:
大きなチャレンジだと思います。長い議員経験の中で法務相や外務相を務めていらっしゃる方が大きな決断だと思います。静岡県からこうした方がチャレンジするのはすごくワクワクする良いことだと思います
県民全員で応援する勢いで
-若林さんはもう誰を推すか決めているのですか?
若林洋平 参議院議員:
私はまだ議員になって2年の1期目ですから、推薦人になるなどと言うのはおこがましいと思っています。しかし、応援したい方は心に決めています。政策などに加え、地域性というのも応援したいと思う大きな要因になります
-上川さんは元々岸田派ですが?
若林洋平 参議院議員:
それは関係ないですね。上川先生がスタートラインに立つというならこれは静岡県民全員で応援するぐらいの勢いでいいんじゃないかなと思っています。静岡の発展を考えれば地元選出の国会議員が一番ですし、参議院の場合、私も牧野議員も上川議員の選挙区というのは我々にとっても選挙区になりますから
-静岡県選出の国会議員の間のコミュニケーションはどうなっていますか?
若林洋平 参議院議員:
普段から電話で話したり、議員会館で会ったりコミュニケーションをとる機会はあります
支持・支援と“推薦人”の重みは違う
-ただ、その上川さんの推薦人集めを巡っては発言に変化も見られます。8月25日には「20人を超える支持を得ている」と発言しましたが、27日には「何とか土俵に乗るために取り組んでいるところ」とトーンダウンしています。何かあったのでしょうか?
若林洋平 参議院議員:
やはり応援したいけど推薦人となると名前がオープンになるのでそのあたりの違いがあると思います。戦いが終わった後のことを考える人もいるだろうし、いろいろな議員との関係もあって最終的に応援するのは1人ですが、そこが明白になるのは避けたい思いがあるのでは
-上川さん推薦人確保の見通しは?
若林洋平 参議院議員:
逆に私が知りたいくらいです。中々難しいですよね、最終的に支持している議員が最後どうするのかは本人しかわからないところですから。私にも教えてください
-派閥は解消したとなっていますが、決選投票になった時は締め付けがあるのでは?
若林洋平 参議院議員:
前回までのことはわかりませんが、実際はそこまではないのでは。先輩方に聞くと「これまでと全然違う」と言う方が多いので派閥の解消は進んでいると思います。
ただし、政治家が何人か集まれば勉強や研究や色々なカテゴリーでグループは出来ると思う。今回多くの方が立候補するのはそうした点からも良いことだと思うし、自民党は人材が豊富という所を見せるよい機会だと思います。
そして、ビジョンがあって政策があるので各候補者には是非ビジョンを見せて欲しいなと思います
100%決戦投票に
-改めて今回の総裁選は決選投票に?
若林洋平 参議院議員:
決戦投票になるのは100%と言っていいのでは。ただ、決選投票は2人でやることになるのでしょうがこれだけ多くの議員が出ているならルールを見直してもいいのでは。2人に残るのも大変ですね
-若林さんにとっては初の総裁選は、どのように考えて1票を投じる?
若林洋平 参議院議員:
この国をどうしたいのかビジョンをしっかりと示せる方、それは国家感であったり、歴史観であったり、日本の文化をどれだけ大事にしてくれる人なのか、環境を守ってくれるのかといった観点で選びたいです。
そうはいっても地域性というのも重要と考えています。地域がよくなるというのは国会議員の使命ですし、私を選んでくれたのは静岡県の有権者なのでそこは大事にしたい
候補者のビジョンをみて欲しい
-自民党総裁選は党員・党友以外は投票できない選挙ですが、これからの日本の大きな転換点にもなるかもしれません。県民にはどこに注目してもらいたい?
若林洋平 参議院議員:
自民党がどう変われるかです。本当の意味で変われるのか、そして日本をどうしたいのか、それぞれの候補者のビジョンを見て欲しいですね
今回の総裁選は次期総理を選ぶことに直結しています。
自民党の総裁選は9月12日告示、27日投開票です。
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