立憲民主党の代表選挙をめぐり、野田佳彦元首相が29日、「再び内閣総理大臣を目指す決意を固めた」として、立候補する意向を表明した。

野田氏は29日午前、地元・千葉県のJR津田沼駅前で記者団の取材に答えた。

野田氏は「熟慮してきたが、立憲民主党の代表選挙にチャレンジする決意を固めた。再び内閣総理大臣を目指す決意を固めたことをここに表明したい」と述べた。

さらに野田氏は、「自民党の総裁が決まり、次の首相になり、新しい首相は自らの鮮度が失われないうちに解散・総選挙を行ってくることは多分間違いないだろう」と指摘。

「政権を獲りにいく時には、刷新感ももちろん必要だが、一定の経験値に基づく安定感、国の内外の大きな重要課題を解決し国家を背負う覚悟と力量が問われているのではないか。これが今回の代表選挙にチャレンジをしようとした決意の背景だ」と説明した。

そして野田氏は、自民党の総裁選挙への立候補に意欲を表明している人の政治資金問題への対応を批判し、「まずは膿を出さなければ前へ進まないのではないか」「やたら改革もどきを言っている世襲の多い金魚たちに立ち向かっていく泥鰌(どじょう)でありたい」と述べた。

また、「(改正された)政治資金規正法は抜け穴だらけのざるで、そんなものに賛成した人たちが本当に政治改革をできるわけはない」とした上で、「議員定数の削減とか、世襲の禁止とか、本質的な政治改革を自らの手で実現していきたい」と強調。「日本の世直しのために内閣総理大臣を目指す」と述べた。

野田氏は、今後、支持拡大に向け、本格的に活動する方針。また、選対本部長に伴野豊衆院議員を起用する方向で調整するなど、陣営の態勢固めも加速する。

立憲の代表選挙には、枝野幸男前代表が立候補を表明している他、現職の泉健太代表は再選を目指し準備を進めている。また、当選1回の吉田晴美衆院議員も立候補に意欲を示している。

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