堀井学衆院議員

 堀井学衆院議員(52)=自民党を離党、比例北海道=が選挙区内で違法に香典を配布したとされる事件で、東京地検特捜部が近く、堀井氏を公職選挙法違反で略式起訴する方針を固めた模様だ。政治資金規正法違反での略式起訴も検討している。

 関係者によると、堀井氏は2022年ごろを中心に、自身の選挙区である北海道9区内の有権者に対し、香典や枕花計数十万円相当を秘書らに持参させた疑いが持たれている。

 一方、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件で、堀井氏の政治団体は、清和政策研究会(安倍派)から受け取ったパーティー券収入のノルマ超過分のうち、約1700万円分(時効にかからない19~21年)を政治資金収支報告書に記載していなかったとされる。堀井氏はこうした会計処理を認識していたとされ、政治資金規正法に違反した疑いがあるという。

 裏金事件では、3000万円未満の議員らは立件が見送られたが、特捜部は堀井氏について、公選法違反の疑いも合わせて刑事責任を問えないか、捜査を続けていた。【安元久美子、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

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