いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり玄海町議会の特別委員会は「文献調査」の受け入れを求める請願を賛成多数で採択しました。

【原子力対策特別委員会 岩下孝嗣委員長】
「賛成の皆さんの挙手をお願いします。挙手多数と認めます」

玄海町議会の原子力対策特別委員会は町の3つの団体から出された「文献調査」の受け入れを求める請願について審査しました。
調査の受け入れに反対する委員から「住民無視の議会になりかねない」という意見が出た一方、賛成する委員からは「町民の関心も高まった理解は進んでいく」といった意見が交わされました。
審査は午前中で終了し、賛成が6人、反対が3人と賛成多数で請願が採択されました。
委員会には議員全員が所属しているため、26日開かれる本会議で請願は正式に採択される見通しです。

25日の採択を受け、玄海町の脇山町長は…。

【玄海町 脇山伸太郎町長】
「町民から請願が出て、議会の方で採択されたのでそこは大変重く受け止めている。やはり住民にきょうのことをもう少し知ってもらうのが大事だと思う。ゴールデンウイーク明けにならないとなかなか私の判断・決断は難しいと今は思っている」

議会が採択した場合、最終的に町長が「文献調査」の受け入れを判断することになります。
原発の立地自治体で文献調査の請願が採択されれば全国で初めてとなります。

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