自民党総裁選への出馬を表明した小林鷹之前経済安全保障相は22日配信のラジオNIKKEIのポッドキャスト番組「NIKKEI切り抜きニュース」に出演しました。総裁選で訴える主要政策や「保守」のあり方、首相に就任した際の衆院解散の判断などについて聞きました。

小林氏のインタビューはこちらでお聞きいただけます。

https://www.radionikkei.jp/kirinuki_news/

■小林氏の発言ポイント

・オレンジのシンボルカラーは「力強さとあたたかさ」
・米国駐在時に痛感した日米同盟の重要性
・「国力」に必要な4要素
・デフレ脱却はまだ。「アクセル踏む時」
・これまでの自民党政権と違う「地方への投資」
・エネルギー基本計画「リアリティーなかった」
・「秩序の中に進歩を求める」保守
・党改革だけに忙殺される党でいいのか

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自民党総裁選に出馬を表明した小林鷹之前経済安全保障相は21日収録のラジオNIKKEIのポッドキャスト番組「NIKKEI切り抜きニュース」に出演した。政府が2024年度に見直す「エネルギー基本計画」を巡り、エネルギー政策で現実性を重視する考えを示した。

安全性を担保したうえでの原子力発電所のリプレース(建て替え)や新増設の促進を提唱した。「特定の電源に偏るのはいいことではない」と語った。現行の計画を「もう少しリアリティーを踏まえてつくるべきだった」と批判した。

半導体産業の再生へ「地方への大胆な投資」を目指す。政治家、行政、民間企業が10年後の目標を共有して産業政策を進める。

小林氏は「保守」の政治について「多くの先人が試行錯誤のなかで積み重ねた伝統、文化、慣習をできる限り尊重し、既存のシステムをできる限り生かしながら時代にあわなくなったところは一つずつ変えていく」と主張した。

「バサッと改革の名のもとにぶった切るのはあまりよくない」と述べた。

日本経済の現状に関して「デフレから完全に脱却しきれていない。まだアクセルを踏むべきだ」と訴えた。「バラマキではなく効果的な財政出動を考えていく」と話した。

財政を巡り「財政の健全化は結果として必要になる」と説明した。単年度の財政収支の均衡を優先すると経済が縮小しかねないと懸念した。

自民党派閥の政治資金問題は総裁選の「一つの重要な論点」としつつも「それだけに忙殺される自民党であっていいのか」とも疑問を投げかけた。

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