9月23日に投開票される立憲民主党の代表選挙への立候補に待望論が出ている野田佳彦元首相は21日、訪問先の台湾で講演し、海洋進出を強める中国を念頭に、力による一方的な現状変更の試みに反対する姿勢を強調した。

野田氏は20日から3日間の日程で台湾を訪問していて、21日午前、台湾海峡情勢や経済安全保障などを議論するフォーラムで基調講演に臨んだ。

この中で、野田氏は、「台湾海峡の平和と安定の重要性は世界の国々の共通認識になりつつある」と指摘した上で、「台湾海峡における状況について深刻な懸念を有しており、力または威圧によるあらゆる一方的な現状変更の試みに断固反対することを表明する」と強調した。

また、能登半島地震後の台湾からの義援金や励ましの言葉に謝意を示したほか、WHO(世界保健機関)総会への台湾のオブザーバー参加を実現できるよう引き続き後押しをしていく考えを示した。野田氏は頼清徳総統ら要人とも会談する。

野田氏は19日、地元・千葉県の国会議員らから代表選挙への立候補を要請され、「皆様の思いはしっかりと受け止めて、台湾に行っている間も考え抜いていきたい」と述べている。

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