「お前らの脳みそはハトの脳みそより小さい」「三流大学以下」など、職員への複数の言動が、第三者委員会の調査報告書でパワハラ・セクハラ・マタハラなどハラスメント行為と認定された愛知・東郷町の井俣憲治町長が会見し、「ハラスメントの対象となった職員の皆さんに対し改めてお詫びを申し上げたい」と謝罪した。

その上で、11月にパワハラが報道されて以来、反省を繰り返し、ハラスメントに関する勉強をしていたとして、「それまでの自身が不勉強だったことを恥じ入る期間だった」と反省の言葉を述べ、5月2日付けで辞職すると表明した。

また会見では、これまでハラスメントに関する研修を受けたことはないし、職員へのハラスメント研修も無かったと明らかにし、自治体トップへのハラスメント研修の必要性について聞かれると、「やるべきです」と断言した。

調査報告書によると、2018年5月に就任した井俣町長は、「お前の頭は帽子をかぶるだけの頭か」「小学校レベル」「ポンコツ1号」など、職員の能力を否定したりさげすむような発言をしたと認定された。町長は聴き取りに対し発言を認めたものの、「叱咤激励の意味」などと説明したが、第三者委員会は「人格否定に等しい」としてパワハラと認定した。

調査報告書には他にも、「死ね」「飛ばすぞ」「転職してくれ」などの発言や、机を蹴ったり手で叩くなどの暴力行為もあったという。

さらに、「子どもを作れ」「妊娠していないの?」「たとえば旦那さんとエッチなことをしているときに期待しているところとじゃないところを触られるってことない?」「朝、キスしてくるの」など性的な発言もあったとし、セクハラと認定されている。さらに町のキャラクター「トッピー」の着ぐるみに女性職員が入っている事を認識しつつ抱きつく事もあったとしている。

また、「育休を1年取ったら殺すぞ」「絶対育休なんかとるなよ」などとも発言し、マタハラに該当すると判断された。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。