立憲民主党の野田佳彦元首相は18日、千葉・四街道市で記者団に対し、9月23日に投開票される代表選挙への自身の立候補について、党内の議員有志から19日に受ける立候補の要請を踏まえ、「熟慮したい」と述べた。

役員室長を務める奥野総一郎衆院議員は、自身が主催する会合に講演のために訪れた野田氏の前で「もう一度、野田首相を実現したい」と述べ、同じ千葉県の国会議員らで19日に野田氏と面会し、立候補を要請することを明らかにした。

この後、野田氏は記者団に対し、「受け取らせていただきたいとは思うが、その後は熟慮したい」と述べた。

その上で野田氏は、「93年、2009年の政権交代、十数年おきにしかやってこないチャンスだ。それを無にしてはいけない。私が壊すわけにはいかない」と述べ、現時点では立候補に慎重な姿勢を重ねて示した。

一方で、野田氏は次の衆院選について「総裁選が終わって臨時国会が開かれたら、ほどなく実施されると思う」との見方を示した上で、「勝つためには、裏金問題などで自民党から剥落した保守層に狙いを定める」と述べた。

代表選挙には、枝野幸男前代表が立候補を表明し、現職の泉健太代表が再選に向けて準備を進めているほか、小川淳也前政調会長の立候補に期待する声が出ている。

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