立憲民主党の野田元首相は18日、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演し、岸田首相の自民党総裁選挙への不出馬について、「万策尽きたのだろう」と述べた。

岸田首相は14日、再選を目指していた9月の総裁選挙に立候補しないことを表明した。

番組で野田氏は、「万策尽きたのだろうと思う。ただ、総裁選のギリギリのタイミングだったということはある種自民党を活性化させた動きにはなった」と指摘。「バイデンさん(米大統領)の撤退と同じように、自民党にとってはプラスのタイミングだったのではないか」と述べた。

さらに野田氏は、9月23日に投開票される立憲民主党の代表選挙について、総裁選挙よりも1週間程度、時期が先行するのではないかとの見方を示した上で、「党内改革の比べ合いだ。アジェンダを自分たちで作って、見える形で総裁選挙での議論を先導するやり方が当面大事だ」と強調した。

代表選挙への立候補に期待する声が出ている野田氏に対して、同じ千葉県の国会議員らが19日にも面会し、立候補するよう要請する方向で調整が進められている。

これに対し、野田氏は「19日、県連に来てほしいという要請は受けている」と明らかにする一方、「私自身は昔の名前で出ていることが本当によいのかという思いがある」と述べ、現時点では立候補に慎重な姿勢を改めて示した。

一方で、「総裁選挙でメディアジャックされている。そのためにはどうしたらいいかということを真剣に考えていかなければいけない」と強調した。

また、枝野前代表が代表選挙への立候補を表明したことについては、党の創設者だとした上で、「政権を目指して政策の現実的な修正をするには自分が一番ふさわしいのではないかという危機感を持っていると思う」と述べた。

代表選挙には、現職の泉代表が再選に向けて準備を進めているほか、小川前政調会長の立候補に期待する声が出ている。

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