▼自民党総裁選 自民党の党首である総裁を選ぶ選挙。立候補には党所属国会議員20人の推薦が必要となる。国会議員は1人1票を持ち、国会議員票と党員・党友票を同数に設定する。同党が衆参両院で第1党のため、実質的に次の首相を選ぶ選挙になる。

9月に予定する総裁選は議員票367票、党員・党友票367票の合計734票で争う見通しだ。1回目の投票で過半数を取る候補者がいない場合、上位2人の決選投票になる。決選投票は議員票367票、各都道府県連に1票ずつ割り振る47票の合計414票で総裁を決める。

党員・党友票はより世論に近い投票行動をするとされる。安倍晋三元首相が無投票再選した2015年から議員票と党員・党友票の総数をそろえ、決選投票でも各都道府県連に1票配分する規則を適用した。菅義偉前首相を選出した20年は前任の安倍氏の辞任に伴う「緊急時」の対応として議員票394票に対し地方票141票と比重が減った。岸田文雄首相が当選した21年は議員票と党員票を382票ずつにした。

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