岸田文雄首相が自民党総裁選への不出馬を表明した14日、中部の経済界や自治体の首長にも驚きが広がった。賃上げ実現や外交など岸田首相の実績を評価するとともに、次期総裁に政策の継続性を求める声が上がった。
名古屋商工会議所の嶋尾正会頭は「政労使が一体となって30年ぶりの高水準の賃上げを実現するなど、成長と分配の好循環に向けて道筋を付けた」と評価するコメントを出した。
岐阜県の古田肇知事は「リニア中央新幹線を含むインフラ整備などの課題に対し、日本のリーダーとして心血を注いでいただいた」と評価した。三重県の一見勝之知事は「混迷化する国際情勢のなかで新時代の外交を展開した」とコメントした。
次期総裁に対して、中部経済連合会の水野明久会長は「物価の高騰や、急激に変動する為替と株式市場への対応など課題が山積しており、政策に切れ目のないようにしていただきたい」と注文を付けた。
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