岸田文雄首相の自民党総裁選不出馬を受けて記者会見する立憲民主党の泉健太代表=東京都千代田区の党本部で2024年8月14日午前11時48分、源馬のぞみ撮影

 立憲民主党の泉健太代表は14日、岸田文雄首相(自民党総裁)が総裁選への不出馬を表明したことを受け、「党が危機になると総理総裁を代えて心機一転、過去を忘れてもらう手法に国民はいつまでも引っかかってはいけない」と批判した。党本部で記者団の取材に答えた。

 首相は同日の記者会見で、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件への対応として派閥解消などを挙げ、「重い判断をした」と語った。

 これに対し、泉氏は「事実上はほとんど実際の改革には至っていない」と指摘。「(岸田氏が)一兵卒になっては自ら約束したことすら果たされるか、一層不透明になったと言わざるを得ない」と述べた。

 また、「(首相を)辞めたとしても自民党内には八十数名の裏金議員が残り続けている。もう自分の力では、これ以上の改革は進められない。そんな思いもあったんじゃないか」と推し量った。

 一方、総裁選と同時期に行われる立憲の代表選については「誰が総理であっても、自民党の体質が全く変わっていないことを訴えていく戦いになる」と強調した。【源馬のぞみ】

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