立憲民主党の長妻政調会長は8日、岸田首相が憲法への自衛隊明記に関する、論点整理の議論を加速するよう指示したことを厳しく批判した。

岸田首相は7日、自民党の憲法改正実現本部で、憲法9条への自衛隊明記について、8月末を目指して論点整理の議論を加速するよう指示した。

これについて、長妻氏は記者会見で、9月に自民党総裁の任期満了を迎える岸田首相が任期中の憲法改正実現を目指す考えを示してきたことについて言及し、「今、突然夏休みの最後の日の宿題をするような話として、総裁選を有利に戦うというような思惑を感じる」と批判した。

さらに長妻氏は、「憲法改正を言うと人気が出るとか、総裁選に有利になるとか、国民の支持がたくさん得られるとか、右派の支持を厚くできるとか、そういう皮算用が見え隠れしている」と述べた。

そして、「国民の皆さん、日本の社会、国にとってどういう憲法が必要なのかという冷静な議論抜きに、何か1つのツールとして利用されているような強烈な違和感がある」と強調した。

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