自民党本部=東京都千代田区で、平田明浩撮影

 自民党憲法改正実現本部は、緊急事態条項の創設と自衛隊の明記について検討する二つのワーキングチーム(WT)を新設する方針を固めた。自民関係者が6日、明らかにした。岸田文雄首相も出席する7日の実現本部で設置を表明する方向だ。

 首相は9月の総裁選を前に改憲議論の推進に意欲を示しており、二つのWTを通じて条文化作業や公明党などとの交渉に向けた議論を加速させる。自民関係者は「8月中には議論をまとめたい」と語った。

 緊急事態条項を巡っては、自民内でも衆参で意見の隔たりがあったが、既存のWTでの議論を経て、大災害などで国政選挙の実施が困難になった場合に国会議員の任期を延長できる規定を設ける必要があるとの認識で一致。7日の実現本部で報告する。【高橋祐貴】

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