兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑について説明した日本維新の会の藤田文武幹事長(左)=神戸市内で2024年8月4日、東久保逸夫撮影

 日本維新の会の藤田文武幹事長は4日、兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑で告発された問題について、公の場で事実関係を調べた上で、斎藤知事に落ち度や悪意があると認定された場合は、辞職を求める意思があるとの考えを示した。

 藤田氏は神戸市内で兵庫維新の会の会合に参加後、記者会見した。2021年に自民党とともに維新が推薦した責任はあるとした上で「事実が認定されれば『いったん身を引かれたほうがよろしいのではないか』と言う意思はある」と述べた。

 この日の会合で、兵庫維新のメンバーから、街頭活動中に一連の問題について聞かれることがあるため、党内で速やかな情報共有を求める意見が出たという。その一方、斎藤知事に早期の辞職を迫るよう求める声はなかったと説明した。

 次期衆院選への影響について問われ、藤田氏は「一つの事案に一喜一憂しない。直接的に影響するとは思わない」と否定した。

 副知事ら幹部が次々と不在となり、県政への影響が懸念されている点について、藤田氏は「パワハラなどの事実認定と、政治的な安定性をどう確保するかは、別枠で評価すべきだ」と述べた。県幹部らの空席については「複合的な理由があると思う」との認識を示した。

 斎藤知事については、維新の馬場伸幸代表が7月28日、真相解明を優先した上で、パワハラなどが事実だと判明すれば、辞職を促す考えを明らかにしていた。【東久保逸夫】

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