同行記者団のインタビューに応じる自民党の茂木敏充幹事長=フィリピン・マニラのホテルで8月3日、加藤明子撮影

 自民党の茂木敏充幹事長は3日、9月に予定される党総裁選について、「できるだけ多くの人にチャンスがある状況を作りたい」と述べ、多数の候補者が立候補することが望ましいとの考えを示した。その上で「政策を堂々と訴える機会を増やしていくことが必要だ」と語った。

 訪問先のフィリピン・マニラで毎日新聞などのインタビューに応じた。

 茂木氏は「誰がトップになっても政権運営は相当厳しいものになる」との見方を示し、総裁には組織をまとめる力や改革の実行力が求められると語った。自身の立候補については「この夏によく考えてみたい」と述べた。

 また、総裁選の選挙期間について「党の選挙管理委員会のもとで話し合われる」としながらも、「できるだけ長い時間が取れる方が望ましい」と述べた。党の規定では、総裁選の告示を「投票日の12日前までに」と定めており、党青年局は選挙期間を拡大するよう岸田文雄首相(党総裁)に申し入れている。

 茂木氏は立候補へ意欲をにじませるものの、党総裁を支える現職の幹事長であることから否定的な声も党内で出ている。

 茂木氏はインドネシア、シンガポール、タイ、フィリピンの東南アジア4カ国を訪れ、政府要人などと会談を重ねた。4日に帰国する。【マニラ加藤明子】

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