衆院予算委員会で毎月勤労統計の不正調査問題などについて質問する自民・小泉進次郎氏=国会内で2019年2月4日午前11時17分、川田雅浩撮影

 自民党の小泉進次郎元環境相(43)が、9月に予定される党総裁選に出馬する決意を固めた場合、父の純一郎元首相が出馬に反対しない意向であることが判明した。純一郎氏はこれまで進次郎氏は「50歳になるまでは」総裁選に出馬すべきではないなどと周囲に語ってきたとされるが、態度を軟化させたことになる。ジャーナリストの田原総一朗氏が2日、岸田文雄首相(自民総裁)と首相官邸で面会後、記者団に明らかにした。

 田原氏によると、純一郎氏と森喜朗元首相、中川秀直元官房長官、田原氏が7月中旬に会食した際、森、中川両氏が次の総裁について「絶対に進次郎氏がいい」と述べ、総裁選出馬について意向を確認した。これに対し純一郎氏は「そこまで言われるなら、本人がやると言ったら反対しない」と語ったという。田原氏は記者団に「ちょっと意外だった」と感想を述べた。

 進次郎氏は6月の毎日新聞世論調査の「次の首相にふさわしい人」との質問で、石破茂元幹事長、高市早苗経済安全保障担当相、上川陽子外相に次ぐ4位に名前があがるなど、高い国民人気を誇る。総裁選では進次郎氏の他、小林鷹之前経済安保担当相ら若手の名前も取り沙汰されており、臆測を呼びそうだ。【池田直】

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