記者団の質問に答える木原防衛相(23日、国会内)

木原稔防衛相は23日の閣議後の記者会見で、米海軍の哨戒機が海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落した事故の捜索活動に加わると発表した。「行方不明7人の全員を一刻も早く無事救出すべく全力で捜索・救難活動をする」と強調した。

米軍から「P8」1機が参加する。来日中の米インド太平洋軍のアキリーノ司令官が22日に木原氏と面会した際に支援を申し出ていた。木原氏は墜落から時間が経過し、潮の流れで捜索範囲が広がったため協力することになったと説明した。

海上での捜索活動に加え、海洋観測艦を活用して海中にある機体の位置の特定も試みる。

事故は20日夜、伊豆諸島・鳥島の東方海域で潜水艦との戦闘を念頭においた訓練中に起きた。搭乗していた隊員計8人のうち1人が死亡し、7人が行方不明となっている。

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