衆院予算委で維新・藤田幹事長の質問に答える岸田首相(22日)

22日の衆院予算委員会集中審議の論戦のポイントは次の通り。

【政治資金問題】

岡田克也氏(立民)森喜朗元首相は安倍派の資金還流を知らなかったのか。

岸田文雄首相 慣行がいつから始まったかについて直接関与したという証言は得られなかった。

岡田氏 森氏の聴取記録はあるか。

首相 私の責任で聞き取り調査を行い、記録はない。

【政治改革】

赤羽一嘉氏(公明)首相が先頭に立って取り組んでいると言えるのか。真剣に政治資金規正法改正を実現する覚悟があるなら、すぐに自民党案を提示すべきだ。

首相 自民の見解を今週策定し、並行して公明党との協議を進める。今国会で間違いなく規正法成立に向けて作業を進めていく。

井出庸生氏(自民)調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)に対する考えは。

首相 使途公開などの課題について各党間の議論再開を自民に指示した。自民として積極的に議論に参加したい。

田中健氏(国民)旧文通費は今国会で見直しを。

首相 できる限り早く結論を出すよう努力する。

岡田氏 政策活動費も改革するのが当然だ。

首相 共通のルールとして、どこまで透明化するか議論することに反対しているわけではない。自民も今後どうあるべきか判断する。

【憲法改正】

藤田文武氏(維新)憲法改正は一大プロジェクトで相当な執念が必要だ。自らけん引する覚悟がないとなし得ない。

首相 自民総裁の任期中に改憲を果たしたい思いはいささかも変わっていない。時間的な制約を考えた時に、危機感を感じているのはその通りだ。一歩でも二歩でも前進するべく努力を続ける。

【皇位継承】

藤田氏 首相はリーダーシップを発揮すべきだ。

首相 自民として問題の重みを考えながら丁寧な議論をしてきた。週内にも自民の考え方を衆参両院議長に報告する。

【首相訪米】

志位和夫氏(共産)米軍と自衛隊の指揮・統制の連携強化により自衛隊は事実上、米軍下に置かれる。

首相 連携を深めながらも、平和国家の枠組みから外れることはあってはならない。最後にグリップするのが首相の責任だ。

【能登半島地震】

赤羽氏 和倉温泉(石川県七尾市)が深刻な被害を受けた。

斉藤鉄夫国土交通相 関係省庁が一丸となり、護岸の代行復旧や補助金の活用などあらゆる手段で復旧・復興を支援したい。

【紅麹(こうじ)問題】

大西健介氏(立民)健康被害の報告を義務化すべきだ。

首相 専門家検討会の議論を経て、必要性を確認できれば法改正を行う。

【核武装】

北神圭朗氏(無所属)韓国で国民の多くが核武装に賛成している。

首相 日本は国是として非核三原則を持っているだけでなく、核拡散防止条約(NPT)体制を支持している。〔共同〕

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