7月9日から続いた大雨被害に対して、島根県の丸山知事は、生活再建費用などを盛り込んだ緊急の補正予算を、議会を通さない知事の専決処分で措置したことを明らかにしました。

島根県・丸山知事:
この状況がまだ少なくとも当面は継続することになりますので。

緊急を要するため、議会を通さない専決処分とした理由を説明する丸山知事。これは30日午前、出雲市で開かれた日御碕地区の住民との面談の場で明らかにしたものです。専決処分の補正予算額は3794万円で、松江、出雲、雲南の3市で大雨被害にあった29世帯への支援金1270万円などが盛り込まれています。

また30日の面談でも住民から要望が出た地域経済に対する支援として、大雨の被害や影響を受けた中小企業などが、当面の運転資金を県内の主な金融機関から借り入れた場合、当初3年間の利子と保証料を県が負担する予算として約1050万円が計上されています。

日御碕地区自治協会・加地崇志会長:
観光は日御碕の一番の主たる産業で、観光業者にとっては死活問題です。このような施策で支援して頂ければ大変うれしく思う。

県道の崩落よる生活苦が続く日御碕地区ですが、住民の代表から知事に対し、改めて一刻も早い道路の復旧を求める要望書が手渡されました。

丸山知事:
迅速に進めないといけないことからやるという事を前提に対応していますが、残念ながら見通しを示すことができない状況である。

県は、道路の復旧を含め状況に応じた追加の予算措置を9月議会に提案することを検討するとしています。

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