立憲民主党は29日、党内の政策決定機関「次の内閣」の「合宿」を開催した。合宿と銘打っているが、開催地は国会近くの「全国町村会館」内で、朝から夕方まで行うものの宿泊はせず、次期衆院選や政権交代を見据えて党の政策について議論を交わした。

「次の内閣」はイギリスの「影の内閣」制度を参考とした党独自の仮想内閣で、泉代表を「ネクスト総理大臣」とするほか、長妻政調会長を「ネクスト官房長官」、玄葉光一郎元外相を「ネクスト外務大臣」とするなど19人で構成し、「閣議」形式で党の政策を決定する。

合宿の冒頭、あいさつに立った泉代表は、「政権交代への期待が高まっている。ということは、自らの政策により強い責任・自覚・意識を求めなければならない」と述べた。

さらに泉氏は、「7月末までに部局内で政策の再検証・見直しをお願いしている。政権を取ったときに、その政策をどのような順番で遂行するか、真剣に考えていただくのが大切だ」として、次の内閣のメンバーらに、「みんなで力を合わせて一つの政策を磨き上げていく精神で共にやっていきたい」と呼びかけた。

立憲民主党は泉代表のもと政策として「人へ 未来へ まっとうな政治へ」を掲げ、子育て・教育・介護など、「人」に重点を置いた予算配分や再生可能エネルギー・医療など「未来」市場への積極投資などを掲げている。一方で、政権交代を視野に入れた野党連携に向けて、安全保障やエネルギー政策などについて、国民民主党や日本維新の会との政策の溝が課題となっている。

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