「スマートフォンでゲームをしている議員がいた」議会を見学した小学生の感想文にこう書かれた大河原町の議員が7月24日、辞職しました。議員は「本人や家族の命が脅かされ議員を続けられなくなった」と話しています。

大河原町の佐藤貴久議員は、先月の本会議中、スマートフォンで人気ゲームアプリ「ディズニーツムツム」の画面を開いていました。議会を見学した小学生の感想文から発覚し、本人は「記憶にない」としながらも事実を認めていました。

記者リポート
「これから佐藤議員の進退を採決する臨時の議会が開かれるということで議員が続々と議場に入っていきます」

辞職勧告に賛成の議員
「『恥を知れ恥を』という声も多数ありました。誰が見ても納得するレッドカードです」
「恥ずべき行為。いかなる理由があっても絶対に許されない」

感想文には他にも「居眠りをしている議員がいた」ということも書かれていましたが、辞職勧告は佐藤議員に対してのみです。

辞職勧告に反対の議員
「子供に何て説明したらいいんですか?ゲームはだめで居眠りは容認。おとがめなしでは説明がつかない」

決議案は賛成多数で可決されました。佐藤議員は事前に辞職願を出していて、7月24日付で辞職しました。

大河原町議会 佐藤貴久議員
「議員としてあるまじき行為をしてしまったこと、深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。(当初)私は最後まで任期を務める覚悟をしました。その翌日、我が家にかなり危険な脅威が起こりました。それは家族や知人の生命を脅かすものです。私は今、恐怖心でいっぱいです。私の行為が家族や知人にまで及んでいます。私はもう議員を続けることはできません。大河原町議員佐藤貴久、本日をもって辞職します」

Q家族に危険というのは?「事実だから話しました。ただしお答えできません」
Q具体的には?「お答えできません」

議会事務局には、辞職を求める電話やメールが、全国から130件以上寄せられ、佐藤議員の自宅にも電話がかかってきているということです。

大河原町民は
「私たちのところにまで(知人から苦情の)電話がくるんですよ。それでどうするのかなと思っていた。どうせならしっかり認めてから辞めてほしかった」
「辞めたのは潔いから良いと思う。信用してもらって当選したんだから。ただ家族が気の毒だよね」

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