木原稔防衛相は23日、英国のヒーリー国防相とロンドンで会談した。自衛隊が他国軍の艦船や航空機を守る「武器等防護」を英軍に適用することで合意した。適用は米国、オーストラリアに加えて3カ国目で、欧州の国では初となる。

欧州の軍への武器等防護の適用は中国やロシアへの抑止力の向上につながる。アジアでの英軍の活動を日本が支援することで、英国のアジアへの関与を引き出す狙いもある。

武器等防護は2015年に成立した安全保障関連法で自衛隊の任務に加わった。岸田文雄首相と当時のスナク英首相が23年5月、武器等防護の可能性を検討することで一致していた。

英軍は25年に空母打撃群をインド太平洋地域へ派遣することを計画している。会談で木原氏は英国の同地域への関与強化を歓迎し、防衛協力・交流をさらに深めることでも確認した。

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