安芸高田市議会の広報誌の発行費用を巡り、石丸前市長が議会の議決の取り消しを求めて広島知事に審査を求めていた問題で知事は申し立てを棄却しました。

安芸高田市議会の「議会だより」を巡っては石丸前市長が「議会の議事録にない虚偽の記載がある」などとして「議会だより」の発行費用を今年度の当初予算案に計上しませんでした。

しかし、議会側が発行費199万円を含めた修正案を提案して可決したため、前市長が「予算提出権限の侵害」として4月に知事に審査を申し立てていました。

知事裁定の期限となる22日、県は「増額修正された内容や行財政運営への影響などを総合的に勘案して申立てを棄却する」と市と市議会に伝えました。

【安芸高田市 ・藤本 悦志 市長】
「あらゆる手段で皆さんには活動内容をお知らせするという意味では議会広報も当然必要」

新たに就任した藤本市長はすでに今月8日付けで発行予算の執行保留を解除していて、今回の「棄却」についても「受け入れる」としています。

また、安芸高田市議会の大下正幸議長は「当然の結果。今後も正確な情報を伝えていく」とコメントしています。

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