自民党の石破元幹事長は21日、地元の鳥取市で記者団の取材に応じ、9月の総裁選に立候補するかについて「お盆までは熟慮する時」と述べた。

記者団から総裁選への対応について問われた石破氏は、「何を言うにしても、お盆は一つのめど」との考えを示した上で、「(総理・総裁に)なることが目的ではないわけだから、お盆までに“何のために”ということの整理、あるいは考察を日々やっていくということだ」と説明した。

態度表明の時期については「いつということは今、申し上げる段階ではない」と述べるとともに、「早く言い出せばいいというものではない」と指摘した。

また、石破氏は、「世の中で言われている茂木さんとか、高市さんとか、(小林)鷹之さんとか、(河野)太郎さんとか、色々な人が、まだ何も言ってない」として、「少なくともお盆までは、よく熟慮すべき時ではないかなと思っているところだ」と述べた。

一方、岸田内閣の支持率が続いていることについては、「岸田さん一人の責任ではない」とかばい、自民党の党勢回復を巡っては「表紙だけ変えたってダメだということだろう。そんなものは、すぐバレる」と語った。

さらに、「少なくとも我々、自由民主党は、岸田さんを『けしからん』とか『変われ』とかいう、立場にはない」と指摘した。

石破氏は「岸田内閣は、我々がつくった内閣だ」として、「岸田さんが“聞く力”はすごくあるが、それに比べて“語る力”がやや十分ではないとすれば、我々は、(岸田内閣を)つくったものの責任として、それを補うことが必要なのだろう」との考えを示した。

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