自民党の石破元幹事長は21日、鳥取県倉吉市で記者団の取材に対し、自民党が総選挙で下野した2009年と現状を比較し、「自民党全体に対する逆風はきつい」との認識を示しつつ、9月の総裁選への対応については明言を避けた。

石破氏の選挙区での国政報告会後、記者団から、自民党が野党に転落した2009年と現在の状況について問われた答えた。

石破氏は、「自民党全体に対するアゲインストという意味では、今回の方がきついかもしれない」と述べ、「あの時(2009年)は、麻生政権に対するアゲインストだったが、自民党全体へのアゲインストという意味でいえば、今回の方がきつい」と説明。

ただ、野党側の状況を巡り、「あの時の民主党みたいな塊がない分、私たちは少し助かっているところがある」として、当時の民主党の規模の野党が「今いたら、大変なことだった」と述べた。

一方、9月の自民党総裁選を巡り、立候補するか最終的に決断する環境について問われると、「岸田首相は一生懸命やっている。激動の時に“自分が、自分が”というのは、私の流儀ではない」と述べ、当面、自身の対応について明らかにしない考えを示した。

また、国政報告会での講演では、決断を表明する場について「“言うべき時あり”とすれば、地元であろう」と語った。

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