「政府の責任は重大で、心から申し訳なく思っている」

旧優生保護法をめぐる最高裁判所の判決を受けて岸田首相は7月17日、宮城を含む原告と面会し謝罪しました。宮城県内の原告も早急な被害回復に向けた政府の取り組みを訴えました。

岸田首相
「お一人お一人に、深く深く、謝罪申し上げます」

岸田首相は17日午後、総理官邸で原告団と面会し、直接謝罪しました。面会は7月3日、最高裁判所が旧優生保護法は憲法に違反するとして国に賠償を命じる判決を言い渡したことを受けて設けられました。原告からはこれまでの苦しい思いの訴えと、国の責任を問う声が相次ぎました。

飯塚淳子さん(仮名・70代)
「でも私の人生は帰ってきません。せめて国に心の底から謝罪していただきたい。そして被害者に寄り添い心のある解決をしていただくようお願いいたします」

佐藤路子さん(仮名・60代)
「総理が15歳、中学3年生の時に妹は遺伝性ではないのに遺伝性精神薄弱にされ強制不妊手術をされました。岸田首相、早急に被害者の全面回復にむけた施策をよろしくお願いいたします」

千葉広和さん
「早く一人でも多くの被害者が認められて、実際に救済を受けることが叶うようにして欲しいと思います」

岸田首相は今後の訴訟については「除斥期間」適用の主張を撤回する方針を表明。「和解による解決を目指す」と明らかにしました。

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