防衛省は、「特定秘密」の漏えいや潜水手当の不正受給などの不祥事を受け、幹部を含む自衛隊員ら218人の大量処分を発表しました。
木原防衛相は「防衛大臣として国民の皆さまに深くおわび申し上げます」と述べ、陳謝しました。
今回の一連の不祥事のうち、特定秘密の漏えいでは113人、潜水手当の不正受給では74人が処分を受けました。
さらに自衛隊施設での不正な無料飲食で22人、防衛省内でのパワハラで幹部3人が処分されました。
監督責任として統合幕僚長や事務次官らは訓戒処分、酒井海幕長は減給の上で辞任することになりました。
木原防衛相は、給与1カ月分を自主返納します。
防衛省での幹部を含む自衛隊員らの大量処分に対し、岸田首相は「国民の皆さまにご心配をお掛けしていることについて、おわびを申し上げなければならない」と述べ、外遊先で陳謝しました。
今後については、木原防衛相を続投させ、組織の立て直しに取り組ませる意向を示しました。
一方、立憲民主党の泉代表は、一連の不祥事について、「実態の全容が明らかではない」として今後も説明を求めた上で「不祥事が拡大することになれば、今の処分では足りない可能性はある」と述べ、場合によっては木原防衛相の進退問題にも発展するとの見方を示しました。
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