兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑を告発した職員が死亡した問題で、副知事が辞職の意向を固めました。

一方で、知事は「任期を全うしたい」と話しました。

■知事のパワハラ行為などを告発した元県民局長が死亡

問題の発端は、ことし3月、斎藤知事のパワハラ行為などを告発した元西播磨県民局長(60)について、県は内部調査で「核心的な部分が”事実無根”」として懲戒処分としました。

しかし、告発の真偽を確かめるため、「百条委員会」が設置され、元県民局長(60)も証人として出席する予定でしたが、今月7日、死亡しているのが見つかりました。自殺と見られます。

■片山副知事が辞職する意向を固める

この問題を受け、県職員およそ4000人が加盟する労働組合が、斎藤知事に辞職を要求するなか、12日、片山安孝副知事が辞職する意向を固めました。

【兵庫県 片山安孝副知事】「ここまで県政の停滞と混乱が続いた以上、副知事が責任をとって退任すべきだと判断した」

片山副知事は11日までにあわせて5回、知事にも辞職について進言したものの、いずれも断られたといいます。

【兵庫県 片山安孝副知事】「なんで斎藤知事を支えられなかったのかと、ほんまに私は悔しくてしゃあないですよ」

■斎藤知事は会見で「県政を前に進めていくことが私の責任の取り方」と話す

およそ3年間にわたって知事を支えてきた副知事が、辞職の意向を固めたことを受け、斎藤知事は…

「片山副知事の責任の取り方、一つの判断として尊重したいと思う。(自分は)これから百条委員会、第三者委員会を通じて文書問題の対応をしていく」

斎藤知事は、続投し、説明責任を果たしていくと話しました。

【兵庫県・斎藤元彦知事】「大変時間はかかるかもしれませんし、道は険しいかも知れませんが、県政を前に進めていく、全力で力を尽くすことが、私の責任の果たし方と考えています」

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