兵庫県三田市で、市の調査に対し、管理職の職員の4割が、「市議から大声で叱責されるなどのハラスメントを受けた」と答えたことが明らかになりました。

「あんたら、人の金、市民の税金やったら、何とも思わへんねやろ」と複数回罵倒された。
「あ~あ~。あんたらの考えることは所詮、そんな無駄ことばっかりや!」と、大声で叱責された。

これは、三田市が職員向けに行った、議員からのハラスメントに関するアンケートに寄せられた声です。

三田市では、ことし3月、「特定の市議が、議会で幹部職員に、人格を否定するような発言をした」などの匿名の公益目的通報があり、市が被害の実態調査を進めていました。

11日、三田市は調査結果を公表。
管理職の職員のうち38%が「議員からハラスメントを受けたことがある」、53%が「見たこと・聞いたことがある」と回答しました。

そのなかで1番多かったのが「威圧的・高圧的な言動や態度をされた」。続いて、「対応や回答(答弁)に罵倒された」という回答でした。

【三田市・田村克也市長】「一部の議員から、極めて深刻なハラスメント行為が、長期間にわたり行われていた。強い憤り感じており、長年多くの職員を苦しめてきたことに対し、市長として職員にお詫びしたい気持ちでいっぱいです」

「よろしくお願いします」
田村市長は再発防止のため、議会のトップ・森本政直議長にアンケート結果を手渡しました。

【三田市議会・森本政直議長】「自分は議員なんだ、市民から選ばれた議員なんだ」という責任感が高揚してしまい、度を過ぎた発言があった。議会を代表して改めてお詫び申し上げます」

市議会は、アンケート結果を踏まえ、議員を対象としたハラスメント防止の条例を、ことし9月の議会で提案したいとしています。

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