木原稔防衛相は11日、防衛関連企業幹部との意見交換会を防衛省で実施した。会合には海上自衛隊の潜水艦修理に絡み、裏金を捻出して隊員を接待していた川崎重工業の橋本康彦社長も出席。木原氏は橋本氏の面前で「国民の疑惑や不信を招く行為はあってはならず、官民双方が適切に対応していく必要がある」と述べた。
木原氏は「安全保障環境が大変厳しくなる中、防衛力の抜本的強化は待ったなしの状況だ」と強調。「必要な経費の確保に努める中、今まで以上に適正、厳格な予算執行を行うのは当然だ」と述べた。橋本氏は木原氏の発言中、何度か頭を下げるような仕草を見せた。
川崎重工業の捻出した裏金は把握できている分だけで年2億円程度、総額十数億円に上る。防衛省は裏金問題について、特別防衛監察を実施することを決めている。【小田中大】
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