久元喜造・神戸市長=同市役所で2024年1月4日午後2時10分、中田敦子撮影

 小池百合子氏が3選を決めた東京都知事選について、指定都市市長会長の久元喜造・神戸市長は11日の定例記者会見で「東京さえよければいいという、地方が衰退する施策を展開する小池都政を終わらせてほしかった」と述べた。次点に入った前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏については「東京一極集中の是正の主張には共感を覚えた」と健闘をたたえた。

 久元市長は小池都政が進めた18歳以下への月5000円給付や介護職への手当支給などに触れ、「有り余る財源を使ってやりたい放題で東京に人材を集める。周辺の自治体も迷惑だと思う。地方からみて極めて遺憾」と批判。3期目については「東京のことだけ考えればいいのかという論点を都知事も都議会も考えてもらいたい」と注文を付けた。

 久元市長は総務省自治行政局長、神戸市副市長を経て2013年に初当選し、現在3期目。京都府や青森・石川両県、札幌市にも出向していた。【栗田亨】

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