NATO(北大西洋条約機構)首脳会議に日本から出席する岸田首相は10日午後、アメリカ・ワシントンに向け出発します。

訪問のポイントについて、同行するフジテレビ政治部・門脇功樹記者の報告です。

NATOのパートナー国である日本の首相の会議出席は3年連続で、軍事協力を進めるロシアと北朝鮮や、台湾周辺で軍事活動を活発化させる中国をにらみ、「ヨーロッパとインド太平洋の安全保障は不可分」だとの考えを改めて確認したい考えです。

また、ロシアの侵攻を受けるウクライナと安全保障に関する2国間協定を結んだ国々が支援に関する共同発表を行う方向で、岸田首相も参加する見通しです。

さらに、先週就任したイギリスのスターマー首相と初の首脳会談を行う見通しです。

岸田首相はその後、ドイツを訪問し、ショルツ首相との会談で、安保や経済分野などでの連携を確認する見通しです。

9月の総裁選に向けて自民党内の情勢が混沌とする中、政権幹部は「外交と政策に地道に取り組む」と話していて、着実な成果を積み上げたい考えです。

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