7日投開票の東京都知事選で共同通信社が実施した出口調査を政党支持別に見ると、自民党支持層のうち66%が同党支援の現職小池百合子氏に投票した。かつて対立した自民と協調路線を歩んだ小池氏が盤石の勝利をつかんだ。

「支持政党なし」とした無党派層の投票先は、前広島県安芸高田市長の新人石丸伸二氏が37%でトップ。小池氏が30%と続いた。立憲民主党が支援した新人蓮舫氏は16%にとどまり、支持が広がらなかった。

年代別では、18〜29歳の41%が石丸氏に投票。小池氏は40代以上の年代で、いずれも最多だった。男女別では、小池氏は女性からの投票が46%と、蓮舫氏の20%を大きく上回った。男性の投票先は小池氏が32%、石丸氏が33%と拮抗した。

投票の際、自民の裏金問題をどの程度重視したかでは、「大いに重視した」と「ある程度重視した」が計70%に達した。ただ、そのうち34%が自民の支援を受けた小池氏に投票。石丸氏の28%、蓮舫氏の25%を上回った。「あまり重視しなかった」「全く重視しなかった」とした人のうち48%は小池氏に投票した。

2期8年の小池都政への評価については「大いに評価する」が13%、「ある程度評価する」が54%だった。投票に際し重視した政策は「景気・雇用」が31%で、教育・子育て29%、医療・福祉14%と続いた。

出口調査は7日に都内120カ所の投票所で実施し、投票を終えた有権者5357人から回答を得た。〔共同〕

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