人事院は5日、中央省庁で働く国家公務員から2023年度に寄せられたパワーハラスメントなど職場の悩み相談や苦情の件数を発表した。相談の総数は1822件で過去最多となった。

1人が複数回同じ内容の相談をした重複を除く事案の数は1355件で最多を更新した。ハラスメント関係が472件で最も多かった。

パワハラやいじめ、嫌がらせがほとんどで、セクハラが19件、妊娠や育児、介護に関するハラスメントが10件あった。長時間勤務などに関する相談も295件と全体の2割超を占めた。

人事院の担当者は業務が複雑になったことや職員の価値観の多様化が相談が増加した要因ではないかと分析する。

ハラスメントに関するアンケート調査でおよそ3割の職員がハラスメントを受けたと感じたことがあると回答した。上司からの暴言といったパワハラが最多だった。

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